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タイムス掲載「風通して”好物”撤去を」

タイムス掲載「風通して”好物”撤去を」

平成21年5月27日沖縄タイムス25面 掲載

 

梅雨まっただ中の県内だが、この時期は、シロアリが飛び、目に付きやすい季節でもある。
「ヤークゥエー」(家を食う)と恐れられるシロアリの生態、発見法や簡単な予防法を日本しろあり対策協会沖縄支部の島袋敏雄事務局長に取材した。
(高崎 園子)
白対協・島袋さんに聞く
四季を通じて高温多湿の亜熱帯・沖縄は、シロアリが住みやすい環境にある。
 県内に生息するシロアリは主に@イエシロアリAヤマトシロアリBダイコクシロアリCアメリカカンザイシロアリーの4種類。
 県内の被害の8割以上を締めるのがイエシロアリ。5月から7月ごろにかけて羽を付けたアリが、繁殖のための「ハネムーン飛行」を行う。湿り気を好み、土の中から、木材の継ぎ目やコンクリートのクラック(割れ目)などをつたって家の中に侵入する。繁殖力が旺盛で、ひとつのコロニー(群れ)は数十万匹と多く、食害が一気に広がる。
 2番目に多いヤマトシロアリは約1割。「イエ」と同じく湿り気を好み、水を使う場所に巣を作る。飛行時期は2〜3月。
 ダイコク・アメリカカンザイシロアリは外来種。県内では約10年前から被害が報告された。米兵らの家具とともに県内に持ち込まれたとみられる。
 シロアリの駆除は薬剤によるものが基本。種類によって散布したり、木に小さな穴を開け注入する。
 ベイト工法といわれる、家の回りにシロアリの脱皮阻害剤を設置する駆除法もある。薬剤による駆除費用は、被害状況にもよるが、坪当たりおよそ5000円から8000円。ベイト工法は環境配慮型で、その後のメンテナンスを含むため、1.5倍から2倍の金額になる。
 シロアリ被害を広げないためには早期発見が重要だ。島袋さんは「庭で羽アリを見かけたら要注意。いずれ家の中に入っている可能性がある」と注意する。また、床や畳が波打っていたり、歩くとでこぼこが感じられる場合、シロアリの食害ある可能性がある。
簡単にできる予防法として、@家の中の風通しを良くする(窓やタンスを開け換気する)Aシロアリの好物の段ボールを室内に置かないB庭に古い材木を置かないーを挙げた。
 
5年点検で予防訴え 業者
 実際の駆除はどのように行われているのか。県内大手「白蟻百十番」(本社・那覇市、下地晃彦社長)のスタッフに同行した。
 沖縄市の住宅街。築10年の鉄筋コンクリート2階建て。忙しくするスタッフを家主の教員の男性(49)が心配そうに見守っている。
 スタッフは天井裏や床下、本棚の本を取り出し、シロアリの有無をチェックし、薬剤を散布したり、柱や壁にも器具を使って薬剤を注入していく。
 1階のリビングとダイニングを仕切る木製の引き戸。立て付けが悪く、何年も動かさずにいたという。スタッフが引き戸を外すと、戸袋から、多数のイエシロアリが出てきた。ほかに、台所や天井裏で、シロアリの巣や「蟻道」と呼ばれるトンネル状の通り道が見つかった。
 男性は「友人の家が、リフォームしなければならないほどシロアリ被害がひどかったと聞いて怖くなって」同社に問い合わせた。「昨夏、本がかじられた跡を見つけた。あの時気づいていれば…」と悔しそう。
 男性は県外出身。新築する際、シロアリの対策のための土壌処理は行わなかったという。「シロアリの知識がなかった。地域にあった家造りが重要だと分った」と話した。
 駆除に当ったスタッフの乙成美幸さんは「柱が丸ごと1本がやられたり、床を全部張り替える場合もある。いったんシロアリが出たら補修なども含め費用がかかる。家の健康診断だと思って5年ごとに点検してほしい」と予防の大切さを強調した。

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