規制の対象となる化学物質はどのようなもの?

規制の対象となる化学物質はどのようなもの?

今回の規制では「ホルムアルデヒド」と「クロルピリホス」の2物質について最低基準が定められました。又、その他の化学物質についてはさらに調査研究を進め、規制対象への追加を検討中です。

ホルムアルデヒド[指針値:0.08ppm以下 主用途:接着剤・塗料・家具]
毒性指標:鼻咽頭粘膜への刺激

  • 無色で刺激臭がある。
  • 殺菌・防腐剤として使用
  • 温度や湿度が高いほど放散が多くなる。
  • 高濃度では目、鼻、喉などへの刺激
  • 非常に揮発しやすい為、規制対象となる。

クロルピリホス[指針値:0.07ppb以下 主用途:防蟻剤・畳床のワラ]
毒性指標:出生児の神経発達及び脳への影響

  • 無色・または白色の結晶
  • 常温での揮発性はかなり低い。
  • 有機リン系の殺虫剤
  • 防蟻剤として床下などに使用されている。
  • 軽症の症状:けんたい感、頭痛、めまい、吐き気、腹痛などを起す。
  • ごく低い濃度でも健康への悪影響があるため使用禁止。

現在検討されている化学物質

揮発性有機化合物(VOC) 室内濃度指針値 主な用途
トルエン 0.07ppm 接着剤・塗料の溶剤
キシレン 0.20ppm 接着剤・塗料の溶剤・可塑剤
パラジクロロベンゼン 0.88ppm 防虫剤・芳香剤
エチルベンゼン 0.88ppm 塗料の溶剤
スチレン 0.05ppm 断熱材
フタル酸ジ-n-ブチル 0.02ppm 可塑剤
テトラデカン 0.04ppm 塗料の溶剤・灯油
フタル酸ジ-2-エチルヘキシル 7.6ppb 可塑剤
ダイアジノン 0.02ppb 殺虫剤
アセトアルデヒド 0.03ppm 接着剤・防腐剤
フェノブカルブ 3.8ppb 防蟻剤

●1ppm、1ppbってどの位の数値?
25m競技用プールに1リットルの牛乳を入れてかき混ぜたくらいの濃度が1ppmです。
パーセントに換算すると1ppm=0.0001%となります。
距離で例えると、1km(キロメートル)のうち1mm(ミリ)が1ppmに当ります。
1ppbは、そのさらに100万分の1の値になります。

厚 生省によるホルムアルデヒドなどの化学物質の室内濃度の指針値は、現状において入手可能な化学的知見に基づき、これらの化学物質への暴露によって起こる各 種の毒性を指標として、人がその化学物質に示された濃度以下の暴露を一生涯受けたとしても健康への有害な影響を受けないであろう、との判断により設定され た値です。

規制対象とすべき化学物質は、当面、ホルムアルデヒド及びクロルピリホスとしていますが、トルエン、キシレン、パ ラジクロロベンゼン及びテトラデカンについては、さらに調査研究を進め、規制対象への追加を検討するほか、その他の化学物質についても対象物質の選定の考 え方に照らして順次追加が検討されています。


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